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相次ぐイノシシ目撃 棚田荒らす被害も 安芸太田町でドローン調査

広島

県内でイノシシの目撃情報が相次ぐ中、「日本の棚田百選」に選ばれている安芸太田町の「井仁の棚田」でも被害が確認され、地域住民が対策に追われています。

今月16日夜、広島市南区の黄金山付近では複数のイノシシが目撃されました。撮影者によりますと、夜景を見に行った帰りに遭遇したということです。イノシシはその場にとどまり、座るようなしぐさを見せていたといいます。

南区では今月2日にも住宅街でイノシシが目撃されていて、映像には子どもとみられるイノシシの姿も確認されています。

南区役所によりますと、イノシシの目撃情報や家庭菜園への被害相談は今月だけで6件寄せられているということです。

農林水産省によりますと、広島県内でのイノシシによる農作物被害額は昨年度、約1億5800万円に上りました。

一方、安芸太田町の井仁の棚田でも被害が発生しています。

地域住民によりますと、イノシシに地面を掘り返されたほか、乾燥させていた稲が食べられるなどの被害が確認されました。

集落の周囲には約4キロにわたって防護柵が設置されていますが、それでも数年前から被害が出るようになったといいます。

こうした状況を受け、27日はドローンによる調査が行われました。赤外線カメラを搭載したドローンで山林などを約1時間捜索しましたが、イノシシは確認できませんでした。

調査を行ったヨシムラドローンスクールは、昼間だったためイノシシがやぶの中に隠れ、草木が赤外線を遮った可能性があるとしています。

地域では今回の結果を踏まえ、今後は夜間での調査を実施する方針です。

広島県は、イノシシなどの野生動物に遭遇した場合は、近づいたり大声を出したりせず、ゆっくり後退して高い場所や建物の中へ避難するよう呼びかけています。
また、生ごみを放置しないことや、利用していない果樹を伐採するなど、野生動物を呼び寄せない環境づくりも重要だとしています。