広島市南区の広島みなと公園で18日、「広島さんま祭り」が開かれ、多くの家族連れや来場者が秋の味覚を楽しみました。
会場では焼きたてのサンマが振る舞われ、「秋といえばサンマ」「今年初めて食べた」などの声が聞かれました。
しかし、今年は全国的な不漁の影響で、生のサンマを十分に確保できず、イベントでは冷凍サンマを使用して開催されました。
広島さんま祭り実行委員会によりますと、サンマの水揚げは厳しい状況が続いていて、宮城県気仙沼市では今年8月の漁解禁以降、水揚げはわずか3回だったということです。
会場を訪れた人からは、「子どもの頃は家庭でよく食べていた」「去年食べたか覚えていない」「高いので普段はなかなか買えない」といった声も聞かれました。
用意されたおよそ1000尾のサンマは、販売開始から約2時間半で完売しました。
サンマの不漁はイベントにも影響を及ぼしています。今年提供されたサンマは去年の生サンマではなく前年に水揚げされた冷凍サンマで、1尾当たりの大きさも去年のおよそ160グラムから130グラム程度に小型化しました。また、販売価格もイベント開始当初の2017年は300円でしたが、去年は500円、今年は700円となりました。
一方、スーパーには秋の味覚が並び始めています。
梨や栗、柿に加え、秋の味覚の代表格であるマツタケも店頭に並んでいます。
広島市安佐北区のスーパー「ノムラストアー」の藤井章弘店長によりますと、今年のマツタケは例年と比べて豊作で、国産品の入荷も順調だということです。
今年は大きさや形が不ぞろいなものが多く出回っているため、こうした商品は通常品に比べて1割から2割ほど安く販売されているということです。外国産のマツタケも比較的手頃な価格で購入できるといいます。
また、果物類の価格はおおむね平年並みで、この時期は栗や柿がおすすめだとしています。
一方、海の幸の代表格であるカキについては、去年、瀬戸内海で発生した大量へい死の影響が懸念されています。
県によりますと、今年の養殖カキのへい死は現時点では局所的な発生にとどまっていて、去年のように海域全体へ広がる状況にはなっていないということです。
廿日市市の大野漁協海域では、県が行った調査でカキの身入りは順調に進んでいて、へい死率は3割から4割程度と、平年より良好な状況が確認されたということです。
今年のカキの水揚げは11月2日に始まる予定で、県は今後も各地の漁場の状況を注視していくとしています。