来年春に行われる広島市議選を前に議論となっていた議員定数の見直しをめぐり、広島市議会は25日、中区の定数を1増、安芸区の定数を1減とする「1増1減案」を可決しました。
一方、自民党市民クラブなどが提出した議員定数を3人減らす「3減案」は否決されました。
現在の広島市議会の議員定数は54です。定数見直しをめぐっては、自民党市民クラブなどによる「3減案」と、公明党による「1増1減案」の2案が本会議に提出されました。
このうち「3減案」は、南区、西区、安芸区の定数をそれぞれ1議席ずつ減らし、定数を54から51に削減する内容です。
提案理由について、水野考市議は、市の人口が減少傾向にあることや1票の格差是正の必要性を挙げたうえで、「今後さらなる人口減少が見込まれる将来を見据え、自らが率先して身を切る姿勢を示すことが市民に最も強く求められている」と訴えました。
一方、「1増1減案」を提出した公明党・西田浩市議は、中区の人口が南区を上回るにもかかわらず議席数が少ない「逆転現象」が生じていると指摘しました。その上で、「人口に比例した議席配分を基本とすべきだ」として、中区を1増、安芸区を1減とする見直しを提案しました。
また、議会全体の定数については、「市民の多様な声を市政に届ける議員の役割を総合的に検討し判断する必要がある」と述べ、現状維持が適当との考えを示しました。
採決の結果、「3減案」は否決され、「1増1減案」が可決されました。
これにより議員定数は54のまま維持される一方、中区の定数は6議席から7議席に増え、安芸区は4議席から3議席に減ります。新たな定数配分は来年春の広島市議選から適用されることになります。