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広電駅前大橋ルート開業1年 人の流れと消費に変化

広島

広島電鉄の「駅前大橋ルート」が開業して8月3日で1年を迎え、広島駅で記念セレモニーが開かれました。

広島駅ビル「ミナモア」2階の路面電車乗り場前広場では、駅前大橋ルートの開業1周年を祝うミニコンサートが開かれ、多くの買い物客や利用者が足を止めて音楽に聞き入っていました。

また、開業1年を記念した花電車も披露され、盛んにシャッターを切る姿がみられました。

駅前大橋ルートは、広島駅ビルと比治山町交差点を結ぶおよそ1.1キロの新しい路面電車ルートで、紙屋町・八丁堀方面へのアクセス向上を目的に去年8月に開業しました。

駅ビル2階に路面電車が直接乗り入れることで、JRとの乗り換えが便利になり、広電によりますと、広島駅から紙屋町方面への所要時間はおよそ4分短縮されました。

広場には、広島駅と紙屋町・八丁堀方面の移動時間が4分短縮されたことにちなみ、「4分間」をテーマにしたメッセージボードも設置されました。

広島電鉄の仮井康裕社長は、
「電車が広島駅ビル2階に上がるこの風景は、全国的にも、ヨーロッパ、アメリカでも珍しい。また、広島駅ビル2階への乗り入れで、お客様が中心部の八丁堀・紙屋町に行くようになったと思います。逆も、今まで紙屋町・八丁堀でいろいろ買物されていた方が広島駅にも行っていることで、相互の移動が生まれて経済効果は上がっていると考えます」
と話しました。

■人や消費の流れにも変化

日本政策投資銀行中国支店と日本経済研究所が、NTTドコモの人流データや決済データを基に行った調査によりますと、駅前大橋ルートが開業した2025年8月、広島駅周辺と紙屋町・八丁堀周辺を含む中心市街地全体の決済額は前年同月比で24.4%増加しました。来訪者数も8.7%増えています。

特に広島駅周辺では効果が顕著で、決済額は69%増、来訪者数は23.7%増となりました。若年層や女性の利用増加も確認されています。

また、広島駅周辺と紙屋町・八丁堀周辺を行き来する人も大きく増加しました。調査では、2025年8月に両エリア間を移動した人数が前年同月と比べて1日あたり約1600人から2000人増加したとしています。

紙屋町・八丁堀周辺でも来訪者数が1.4%増え、決済額は14.9%増加していて、日本政策投資銀行は駅ビル開業や駅前大橋ルートの効果が周辺へ波及し、中心市街地全体の人流や消費の向上につながったと分析しています。

広島駅周辺では新アリーナの整備計画検討などが持ち上がっており、駅前大橋ルートが生み出した人の流れを地域全体の活性化にどうつなげるかが焦点となっています。