8日午前8時、中区のスーパー。大勢の人が集まっていました。
お目当ては、壁のように積み上げられた、随意契約で引き渡された備蓄米です。
5キロで2,138円。この店舗だけで2000個を用意していました。
この日は店頭に警備員を配置。備蓄米を求める人が続々と集まってきました。
列は建物の中へ、駐輪場の奥の方へと続きます。
配布された整理券は、開店前だけで1000人が受け取りました。
列の中には小さな子どもを抱えた男性もいました。整理券配布の1時間前から並んでいたそうです。
和田輝一さん(26)「340番です。やっぱり今(コメの)価格が高騰しているので、少しでも安いものを買おうかなと思って。どういった味になるのか気になるところなので」
開店まで1時間。1歳で娘のぬいちゃんを抱えたまま待ちます。
午前9時、オープン。整理券と引き換えに5キロ2,138円の備蓄米が手渡されます。
買い物客「やっぱり安いんでうれしいです。半額なのでお得な気持ちになっています」
買い物客「今まで倍以上の価格で買っていました。半額は大きいです。あったかいご飯に卵かけて、卵かけご飯(で食べたい)」
1歳の女の子を抱えた和田さんがいました。2時間待ってようやく店内へ。
整理券を渡してついに目に前に備蓄米が。
ところが娘のぬいちゃんは疲れてぐったり。右腕だけでなんとかぬいちゃんを抱え、左腕は備蓄米を抱えてふさがっています。
和田さんの自宅は中区のスーパーから少し離れた安佐南区にあります。
帰りを待っていた妻の佳奈さんは、来月2人目を出産予定です。
妻の佳奈さん「早くお米を子どもに食べさせたかった。娘がお腹一杯食べてくれたら。(普段は)うどんとかパスタとか麺が主食で、お米は買えるときに買ってちょっとずつ食べていた。(備蓄米は)ちょっと古い米だから味が心配」
買ってきた備蓄米を炊いてみました。およそ30分後。
和田輝一さん「いい香りはしていますね」
妻の佳奈さん「うん、変わらない」
備蓄米のお味は?まずは輝一さんが試食します。
和田輝一さん「おいしいです。硬さはないですね」
妻の佳奈さん「うん、おいしい。変わらないですね、今まで食べていたお米と」
和田輝一さん「備蓄米もおいしくいただけているので、今まで買っていたお米も安くなってくれるとうれしいです」