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米中の外相と国防相が相次いで会談 米中二国間の開かれた建設的な対話の重要性を強調

国際

 アメリカのルビオ国務長官が中国の王毅外相と電話会談し、米中二国間の課題について対話の重要性を強調しました。

 米中外相の会談はマレーシアのクアラルンプールで7月に対面で実施して以来となります。

 アメリカ国務省によりますと、今月10日に行われた電話会談でルビオ国務長官が米中二国間の幅広い課題について開かれた建設的な対話の重要性を強調したほか、国際的な問題についても議論したとしています。

 また、アメリカのヘグセス国防長官と中国の董軍国防相が9日にオンライン会談を行い、台湾や南シナ海の問題について協議しました。

 第2次トランプ政権で米中の国防相会談が明らかにされるのは初めてのことです。

 アメリカ国防総省によりますと、ヘグセス国防長官は「中国との紛争を望まず、体制転換や締め付けを追求していない」としながらも「アメリカがアジア太平洋地域に有している重要な利益は断固として守る」と伝えました。

 また、米中が今後も協議を続けていくことで一致しました。

 一方、中国側の発表によりますと、王毅外相がルビオ国務長官に対して関税や南シナ海の問題などを念頭に「中国の正当な権益を損なうため明確に反対する」と主張したということです。

 特に台湾問題では「中国の核心的利益に関わる問題で、アメリカは言動を慎むべきだ」と釘を刺しています。

 さらに、董軍国防相もヘグセス国防長官に対して「『台湾を利用して中国を牽制(けんせい)する』いかなる企てもくじかれるだろう」と強調したとしています。