「午前4時、雷が光っています」未明に降り続く大雨、時折稲光が走ります。明るくなっても雨の勢いはおさまりません。
「中区の歩道です大きな水たまりができています」水たまりをよけようと足を上げて自転車に乗る人も。
県によりますと11日からの大雨で県内11地点に避難指示が出されたということです。
庄原市では土砂崩れが発生し国道が通行止めに。住宅には大量の土砂が流れ込み扉が押し曲げられてしまいました。
「道路はトラックが前進したタイミングで陥没したということです」廿日市市の国道2号では、直径2m、深さ2mの大きな穴が…
トラックの前輪がはまりましたが、運転手にけがはありませんでした。
廿日市市の別の場所では水圧でマンホールが吹き飛び、道路のアスファルトが約3mにわたって剥がれました。
今回、いったいなぜ大雨になったのでしょうか。
中本栞菜 気象予報士「秋雨前線に向かって南から暖かく湿った空気、雨雲の材料がたっぷりと流れ込んだ。上空には秋の少し冷たい空気が流れ込んできていた。この条件が重なって広島県非常に大気の状態が不安定となっていました。天気図を見ると広島県付近で秋雨前線が上に曲がっている。秋雨前線が曲がっている部分は特に大雨が起きやすくなります。北部は山になっている、山に向かって湿った空気が流れ込んで活発な雨雲が発生したと考えられる。南西部は海に近く海からの湿った空気が流れやすい通り道になっているのできょうのような大雨をもたらしたと思います」
広島地方気象台によりますと、13日の夜遅くにかけて大気の状態が非常に不安定となり、局地的に雷雲が発達する可能性があるということです。