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“かみつきイルカ”行方不明 海水浴場で…何が起きてる?

社会

 “かみつきイルカ”が行方不明になりました。

■“かみつきイルカ”行方不明

海水浴客
「いったん逃げる」
「怖いですね。かむみたいなニュース見なかったら触っちゃいそう」

 3年前から福井県の海岸に出没している野生のイルカ。これまでに53人がイルカにかまれるなどのけがをしています。

 鷹巣海水浴場でも去年より監視員を増員して警戒にあたるほか、イルカが嫌う超音波発信機を6機設置するなど対策に追われています。

 さらに“かみつきイルカ”対策として導入したのが「位置情報共有システム」です。

福井県 水産課 鮎川航太主任
「背びれの部分にこういった発信器を取り付けた。ここにアンテナが付いていて、このアンテナを通じてイルカの位置情報を衛星経由で地上のデータベースに送ってくる。これを見ながら、今どの辺りまで近付いて来ているか、人での監視の強化をするタイミングを計る」

 期待の“位置情報共有システム”だったのですが。

鷹巣観光協会 小玉征子会長
「パソコンでデータを見ると、7月2日で切れている。それからきょうまで全く分かりません」

 2日以降、位置情報が捕捉できず、“かみつきイルカ”は行方不明に…。

 発信器が故障したのか、それとも外れた可能性も考えられますが、詳しい原因は分かっていません。

鷹巣観光協会 小玉征子会長
「ちょっと今回は期待していたが、残念だなと思う」

 今年も“かみつきイルカの出没”を警戒しながらの海水浴シーズンとなりそうです。