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非核三原則「持ち込ませず」見直しも? 県内選出議員に聞く 広島

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「持たず、作らず、持ち込ませず」ノーベル平和賞を受賞した佐藤栄作総理の下で日本の国是とされた非核三原則です。

被爆者からは反対の声が上がるなか、見直しへと進むのでしょうか。

矢田息吹記者「自民党本部前です。きょうから党内では、安保関連3文書の改訂について議論が始まりました。焦点となる非核三原則の見直しについてどのような結論が出されるのでしょうか」

自民党は2022年に策定された安保関連3文書の改定に向けた党内議論をスタートさせました。来年4月までに政府への提言をとりまとめる方針です。

今後の議論の焦点は核兵器を「持たず、作らず、持ち込ませず」とする「非核三原則」の見直し―

これについて県内選出の国会議員はどのように考えているのでしょうか。

自民党の寺田稔元総務大臣は。

自民党・寺田稔議員「いかなる情勢になっても非核三原則を堅持する。堅持をして日本の防衛体制を確立するという方向の議論を期待している」

去年、高市総理は「持ち込ませず」の原則とアメリカの核の傘で抑止力を得ることは「絶対に矛盾する」とする考えを示していました。

しかし寺田議員は「持ち込ませず」の原則を見直ししなくても対応できると訴えます。

自民党・寺田稔議員「(仮にアメリカの船が)何らかの理由で寄港したいと希望したとしても、日本の海上輸送技術をもってすれば寄港しなくても必要な寄港要請があった時に対応できるということが結論だと思う。したがって非核三原則を変える必要は全くない」

衆議院広島4区選出で日本維新の会・空本議員も唯一の戦争被爆国として「見直しは決してあってはならない」と主張します。

日本維新の会 空本誠喜議員「大国は核兵器を抑止力として使おうとするのかもしれないが、我が国は核兵器をもって抑止力というような考え方があってはいけないと思う。そもそものミサイル防衛など守るということをしっかりと考えないといけない」

立憲民主党・森本議員は三原則を見直すことが世界情勢に与える影響を危惧します。

立憲民主党 森本真治議員「核兵器を肯定するような流れになってしまうことを大いに危惧している。世界に対しても誤ったメッセージを発出してしまう危険性があると思う」