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「もう2度と誰も…」福島第一原発事故で広島に避難…国などの責任求めた控訴審始まる 

広島

福島第一原発の事故を受け広島県内に避難した人が損害賠償を求めた裁判の控訴審が始まりました。

福島県や東京都から県内に避難した7世帯19人は、国と東京電力に損害賠償を求めた一審の広島地裁の判決で国の責任が認められなかったことなどを不服として、控訴しました。

広島高裁で行われた16日の控訴審で原告側は「防潮堤を超える津波が襲来した場合を想定し、原発建屋内の浸水を防ぐ扉を設置するなどの水密化対策は事故前から確立していた技術であり、取り入れることは可能だった」などと主張しました。

また、原告の1人は意見陳述で「原発事故が引き起こす苦しみにもう2度と誰も出あってほしくないと思い控訴を決意した」と述べました。

次回の裁判は11月5日で原告側の控訴理由について被告側が答弁する予定です。