海洋ゴミの発生を抑えるため、カキいかだにICタグを埋め込むなど「フロート」呼ばれる新たな浮きを使った実験が始まりました。
若森明日香記者「宇品海岸から10分ほどの場所にきました。奥に見えてきたカキいかだを支える浮きがこの海を守るために新たな姿に変わろうとしています」
広島湾で公開されたのはカキの養殖用いかだではなく、大型の浮き「フロート」を新しいものに交換する作業です。
日本財団によりますと県内では国内最多となる30万個以上のフロートが使用されていますが、紫外線などにより劣化。大量のフロートが海岸に漂流するなど課題があります。
新型のフロートはカバーなどが破れにくいよう耐久性が強化されました。さらにICタグを埋め込むことで流れ出てしまった際に追跡できるようになっています。
日本財団 海野光行常務理事「問題の根本のところにメスを入れて切り込んでいるというところにおいては非常に意味のあるところだと
思います。フロートが流れ出ない流出しないような形でサポートできればと思っております」
県漁業協同組合連合会は30組ほどのカキ養殖業者が約1000個のフロートを取り付け経過を観測していくということです。