ゴールデンウィークにアートを楽しんで貰おうと、広島市内を中心に絵画の展覧会などが行われています。
会場は20か所、その中の一つ、広島市中区のギャラリーGでは映像作家・五反田和樹さんの個展が開かれています。
作品名「All Along The Zero Tower 座標ゼロの塔からずっと」
時を刻むのをやめたかのような時計の横でこちらをうかがう大きな目。池の前で山羊をかかえてほほ笑む少女。作品を見つめていると非日常の空間にいるような錯覚に陥ります。
作品を手掛けたのは広島出身・映像作家の五反田和樹さん。五反田さんはヒップホップユニット「クリーピーナッツ」や木村カエラのミュージックビデオも制作、JR東日本のCMも手掛けるなど、活躍する映像作家100人にも選ばれています。
個展のテーマはゼロポイント。混沌とする世界の中でリセットしたゼロの視点から物事を見てほしいという思いが込められています。
五反田和樹さん
「別の空間と別の時間、それを合わせているのが自分の特徴なのかなと」
五反田さんの作品は異なる素材を組み合わせていくコラージュという技法で作られています。作品では現実ではありえない幻想的で非日常の世界が表現されています。
シュールレアリズムの影響を受けたという五反田和樹さん。
「思い出せそうで思い出せないものを思い出しているときの頭の中のイメージを感じ取ってもらえたら」
と話し、気軽鑑賞して楽しんでほしいと話していました。
映像作品も公開されている五反田さんの個展ゼロポイントは、中区上八丁堀の「gallery G」で5月11日まで開かれています。
(開館時間11:00~19:00 /5月5日・月曜日休館)