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ポルシェで200km以上で走行し追突 夫婦が死亡 被告「コロナで前があいていた」

社会

 高級外車を時速200キロ以上で走行して乗用車に追突し、夫婦2人を死亡させた罪に問われている男がなぜそこまでスピードを出したのかを問われ、「新型コロナの影響で経験がないほど前が空いていた」と話しました。

 彦田嘉之被告(56)は2020年、首都高速の湾岸線で「ポルシェ」を時速約200キロから268キロの制御困難な速度で運転して乗用車に追突し、夫婦2人を死亡させたなどの危険運転致死の罪に問われています。

 彦田被告は今月25日の被告人質問で、なぜスピードを出したか問われると、事故当時を振り返り、「新型コロナの影響で経験がないほど前が空いていた」などと答え、ポルシェを購入してから約1年間で5回ほど200キロを超える速度で走行したと話しました。

 また、高速度走行の危険性について問われると、「それほど強く認識していなかった」と述べました。

 検察側は、これまでの裁判で車を制御できずに事故を起こしたと主張していますが、彦田被告は「制御困難な進行をしたことはありません」と起訴内容を一部否認しています。