西東京市で親子4人が死亡し、その後、男性の遺体が見つかった事件。遺体が発見される5日前に、死亡した母親が男性の家に空気清浄機のようなものを持ち込んでいたことが分かりました。
西東京市で親子4人が亡くなった事件。その後、東京・練馬区で男性の遺体が見つかった事件。現場の距離は約5.5キロ。この2つの事件を結び付ける新たな情報が入ってきました。
まず、西東京市の事件が発生したのは19日のこと。住宅で死亡していたのは36歳の母親と3人の息子で、無理心中の可能性があるとみられています。
練馬区の事件が発覚したのは、その3日後。マンションで遺体で見つかったのは母親の知人の中窪新太郎さん(27)。この部屋は母親名義で借りられていました。母親と中窪さんは数年前からの知り合いとみられています。
25日、新たに分かったことがあります。
司法解剖の結果、中窪さんの死因は複数箇所を刺されたことによる出血性ショックとみられることが分かりました。また、司法解剖は24日に行われましたが、その時点で死後10日前後経っていたとみられるということです。
中窪さんが発見された時の状況についても新たな事実が判明しました。
そもそも警視庁が捜索を実施したのは母親の車からマンションの契約書が見つかったからです。
捜査員が寝室に入ると、ベッドには血が付いていたといいます。クローゼットは目張りされていて、その中には中窪さんが…。
上半身は長袖で下半身は下着姿。腹や背中など10カ所以上、刺された状態で死亡していました。そして、その時に部屋では空気清浄機が稼働していたということです。
さらに、捜査関係者によりますと、中窪さんが遺体で見つかる数日前、西東京市で亡くなった母親が空気清浄機のようなものを持ってマンションに入る姿が確認されたということです。
西東京市で母親を含む親子4人が死亡したのが今月19日。中窪さんが遺体で発見されたのが22日です。母親が空気清浄機のようなものをマンションの部屋に持って入ったのは、中窪さんが見つかる5日前の17日のことだといいます。
司法解剖では中窪さんが14日前後に死亡したとみられることが分かりましたが、そうだとするなら、母親は中窪さんが亡くなった後に空気清浄機のようなものを運び入れたことになります。
また、これまでの捜査関係者への取材では中窪さんのスマートフォンが母親の車の中から見つかったこと、親子4人が死亡する数日前に中窪さんのスマホから「体調不良で会社を休む」という趣旨のメッセージが会社の関係者宛てに送られていたことなども分かっています。
警視庁は事件の経緯などを詳しく調べています。