「首都高速道路」は来年10月に料金の値上げを目指していると発表しました。普通車の場合、1キロあたり約3円値上がりします。
首都高速道路によりますと、首都高速では近年の物価高や老朽化対策、大雪の対応などの影響で、維持管理のコストがこの10年で約1.4倍上昇しています。
こうした状況を踏まえ、来年10月に利用料金の値上げを目指していると発表しました。
距離1キロあたりの料金を1割引き上げます。
普通車の場合、現行の29.52円から3円ほど値上げして改定後は32.472円になります。
例として、川崎浮島ジャンクションから空港中央まで(料金距離4.2キロ)は現行の300円から320円に、中央道接続から箱崎まで(料金距離18.8キロ)は780円から840円になります。
55キロ以上走った場合に適用される上限料金は現行の1950円から180円上がり、2130円となります。
割引については主にトラック事業者などが多く利用し、最大で45%割引になる「大口・多頻度割引」などが来年3月末で期限を迎えますが、物流対策として5年間延長し、2031年3月末まで実施するということです。
首都高速道路は今後、関係自治体(東京都、埼玉県、さいたま市、千葉県、神奈川県、横浜市)の同意を得て、国土交通省に料金変更の申請を行う予定です。
首都高速では2022年に上限料金の引き上げなど部分的な改定はしましたが、料金水準の抜本的な引き上げとなれば、2016年に現在の料金制度になってから初めてとなります。