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米ロ会談 和平案で合意至らず ロシア「さらに議論が必要だ」

国際

 ロシアとウクライナの停戦交渉を巡るプーチン大統領とアメリカのウィトコフ大統領特使らとの会談が終了しました。ロシア側は「妥協に至っていない」と述べています。

 プーチン大統領とウィトコフ特使らとの会談は5時間に及びました。会談ではウィトコフ氏が、ウクライナ側と調整した新たな和平案を提示したとみられます。

 終了後、記者団の取材に応じたロシアのウシャコフ大統領補佐官は「会議は非常に有益で建設的だった」と述べました。

 そのうえで「アメリカの提案の中には受け入れ可能なものもあるが、さらに議論が必要だ」と指摘し、妥協には至っていないと明らかにしました。

 主に領土問題について議論し、今後も両国間での接触を続けることでは合意したということです。

 ロシアメディアによりますと、ウィトコフ氏らはコメントせず、アメリカ大使館に向かったということです。

アメリカ トランプ大統領
「我々の代表団が今まさにロシアに行って解決できるかどうかを探っている。言っておくが容易な状況ではない。なんという複雑さだ」

 トランプ大統領は2日の閣議で、モスクワに派遣したウィトコフ特使らからプーチン大統領との会談の結果についてまだ報告は受けていないとしたうえで、和平合意の実現に向けて事態は容易ではないという認識を示しました。