アイヌ民族の遺骨 英国から初返還 100年以上の時を経て

国際

 イギリス・スコットランドの大学で保管されていたアイヌ民族の遺骨が100年以上の時を経て日本側に返還されました。

 先月30日にスコットランドのエディンバラ大学から返還されたのは北海道釧路市などから持ち出されたアイヌ民族の遺骨3体です。

 これらは1913年にイギリス出身の人類学者から大学側に寄贈されたもので、研究目的だった可能性が高いとされています。

 イギリスからアイヌ民族の遺骨が返還されるのは初めてで、海外からの返還は3例目です。

北海道アイヌ協会 大川勝理事長
「研究材料目的で、異国の地でどんな思いでいたのかと思うと胸が熱くなる気がします」

 遺骨は今月3日にも北海道白老町にある国のアイヌ文化復興拠点「ウポポイ」に送られ、安置されます。

 イギリスでは他にも少なくとも3体のアイヌ民族の遺骨がロンドン自然史博物館に保存されていることが確認されていて、日本政府が返還を求めています。