♠ スピンオフ 「壊さない女」

OLの桃子(瀬戸)は､同僚の瞳(井上)に､自身が「婚外恋愛」していることを打ち明ける｡瞳は､W不倫だと注意するが､桃子は気にもとめない｡
受付では､酒井雄太(さいねい)が受付嬢の明子(松下)と談笑中｡そこへ笑顔で現れたのは桃子だった｡その様子を見ていた瞳は､桃子の浮気相手が雄太であることに気づく｡
―1ヶ月前―
お互いの存在には気づいていた桃子と雄太｡2人は飲みに行くことになったが､そこで雄太から「婚外恋愛」を提案される｡不倫はドロドロ､婚外恋愛はサラサラ｡お互いの立場をわきまえた恋愛関係だと強調し､その熱意に桃子は押されていった｡
 
ある日､部下の久保(山口)と雄太が､泥酔状態の夫･ナオキ(竜児)を抱えて桃子の家を訪れた｡何も知らないナオキと久保｡雄太は桃子を抱き寄せようとするが､ここは自宅の中だと拒む｡だが雄太は､桃子にどうしても会いたかったと抱き寄せるなど､気持ちが高揚していた｡そう､桃子の婚外恋愛の相手は夫と同じ会社で夫の部下｡そんなリスクを感じながらも､気持ちは止められなかった｡
その後も､瞳に「深入りしないよう」再三注意されながらも､行動を止められない桃子｡雄太が家族の話をすると胸が痛む｡ホテルで抱き合った後も､「今日は一緒にいて･･･」と思わず口にしてしまうこの気持ち｡桃子は､どんどん雄太に対して気持ちが深くなっていっていた｡
それから雄太とは連絡が取れなくなった｡桃子の会社の担当も外れていた｡彼に何があったのか？気になってしょうがない桃子は､雄太のスマホで見た家の近くの公園にたどり着いていた｡そして､雄太の家の前へ･･･｡我慢できなくなった桃子は？

OLの桃子(瀬戸)は、婚外恋愛の相手・雄太(さいねい)の家の前へ来てしまった。桃子がとった行動は・・・？

>>A：家のチャイムを鳴らす

チャイムに手をかけた瞬間、雄太の妻・順子(出雲)が顔を出した。
しどろもどろの説明をする桃子をよそに、そろそろ雄太が戻ってくるからと家で待つように促す順子。手作りクッキーでもてなし、桃子に料理教室を勧めるなど、充実した生活ぶりをアピールする順子を見て、桃子はなぜ私と婚外恋愛をするのか不思議に思う。順子が席を立つと、雄太からLINEが届く。
「逃げろ！」と。映っている写真は、まさに今の桃子の背中。振り返ると、不気味な顔で佇む順子の姿があった。
「陰でコソコソやりやがって、うちの家庭をメチャメチャにして、逃さないわ！」。
桃子は悲鳴を上げながら家を飛び出していった。
しかし、会社に戻ると、桃子と雄太の関係がバレている。受付嬢は、桃子と瞳(井上)の会話を聞き逃していなかった。

>>B：夫に雄太のことを聞く

部下の雄太がどうなったのか夫に連絡すると、入院していると告げられる。慌てて病院に駆けつけた桃子。
そこに夫のナオキ(竜児)もやってきて、桃子の行動を不審がる。さらには雄太の妻・順子も現れ、怪我をした犯人は順子だと桃子は問い詰める。順子は、雄太の不倫を知っていて、家庭をメチャメチャにした桃子を許さないと釘を差した。
呆然として病院を後にした桃子とナオキ。ナオキもまた、雄太の不倫相手が誰であったかを知っていて、桃子を1人にして帰っていく。絶望感に襲われる桃子。同僚の瞳は、婚外恋愛というただの言い訳に過ぎない不倫を叱責し、自らも婚外恋愛していたことを桃子に打ち明ける。
その相手とは・・・。