広島ホームテレビ

被爆体験を次世代へ 原爆資料館で「絵おと芝居」 高校生らが復興の物語を上演

広島

被爆からの復興や平和への願いを次の世代へ伝える舞台「絵おと芝居」が、広島市中区の原爆資料館で開かれました。

「絵おと芝居」は、紙芝居をもとにした映像をスクリーンに映し出し、朗読劇と生演奏を組み合わせて物語を伝える取り組みです。新たな被爆体験の継承活動として行われていて、今年の公演には平和への思いに賛同した企業や団体が協力し、会場にはおよそ300人が詰めかけました。

今年初めて披露された「広島チンチン電車物語」では、戦時中から戦後にかけて2年半だけ存在した「広島電鉄家政女学校」を題材に、路面電車の女性運転士や車掌の姿を描きました。

原爆投下からわずか3日後に電車の運行を再開し、市民に復興への希望を届けた少女たちの物語を演じたのは、ノートルダム清心高校演劇部の生徒たちです。

参加した生徒は、「自分たちと同じ年代の学生が電車を運転していたことを想像するのが難しかった」と振り返りながらも、当時の人たちの思いを伝えようと練習を重ねて本番に臨みました。

また、修道中学・高校放送班は、元サッカー日本代表監督で修道高校OBの下村幸男さんを主人公にした作品を上演しました。放送班は4年連続の参加で、今年は演奏も初めて中高生だけで担当し、オール修道生による舞台となりました。

来場者からは、「広島の人たちがこうして被爆体験を継承していることに感心した」「知っているつもりでも知らなかったことを若い世代から教えてもらえた」といった声が聞かれました。

参加した修道高校の生徒は、「広島に生まれた者として、これからも放送班の活動を通じて原爆や平和について伝えていきたい」と話していました。