線路を横断できる正式な踏切ではないにもかかわらず、住民が日常的に行き来する「勝手踏切」での事故を防ごうと、広島市安佐南区の梅林小学校で安全教室が開かれました。
この取り組みは、安佐南区と広島県警、JR西日本が連携して実施したもので、小学2年生およそ70人が参加しました。
安全教室では、電車に関するクイズや警察官による講話を通じて、「勝手踏切」の危険性や安全な踏切の渡り方について学びました。
今回の取り組みの背景には、おととしJR可部線で発生した死亡事故があります。高齢の男性が「勝手踏切」を横断中に列車にはねられ死亡し、列車が一時運転を見合わせるなど大きな影響が出ました。
参加した児童は、「勝手踏切は危険だし、通ったらだめだと思った。命に関わることもあるので気を付けたい」と話していました。
安佐南区の今田光地域起こし推進課長は、「勝手踏切の危険性を知り、一人ひとりが自分の命を守る意識を持ってほしい」と話しています。
安佐南区では今後も小学校での安全教室を順次実施していく方針です。
広島市によりますと、市内にはいわゆる「勝手踏切」がおよそ200カ所あるということです。また、過去5年間に県内で発生した人と列車の事故は、正式な踏切内での事故が1件だったのに対し、踏切以外では19件発生していて、危険性が改めて浮き彫りとなっています。
一方、JR西日本によりますと、「勝手踏切」を封鎖するには周辺住民の生活動線への影響が大きいことに加え、線路周辺の管理など複雑な課題もあり、すべてをなくすことは容易ではないということです。