マツダの主力SUV「CX‑5」の新型モデルが国内で販売を開始しました。
マツダを支えてきた主力車種の9年ぶりとなった今回のフルモデルチェンジ。来年の独自のHV化など、今後の戦略を示す一台ともなっています。
【 新型CX‑5登場 広さと使い勝手を進化】
21日の発表会には、ブランドアンバサダーに就任した広島出身の綾瀬はるかさんが登場し、新型CX‑5の魅力をアピールしました。
マツダの毛籠 勝弘 社長は新型CX-5の国内発表会で
「安全、安心、快適性、使い勝手、そして乗るたびに心が動くときめきまで
選ばれる体験とは何かを突き詰め、全てを磨きこんできました」
新型CX-5への期待を示しました。
新型CX‑5は3代目となり、ボディサイズを拡大。
後部座席は開口部を広げるなど乗り降りしやすさを向上させ、足元や頭上のスペースも広がるなど、室内はよりゆとりのある設計となっています。
センターディスプレイは15.6インチに大型化し、Googleのアプリを内蔵。
(グレードにより12・9インチ)
話しかけるだけでナビや空調の操作ができるなど、利便性も高まっています。
■マツダ クルマ開発本部 新型CX-5主査 山口浩一郎さん
「日々の使い勝手に徹底してこだわり、ファミリーの方に対して、どんなシーンでも使いやすいというのを心がけて造りました。」
【 マツダを支えてきた主力車】
CX‑5は世界130以上の国と地域で販売され、累計500万台以上を売り上げています。マツダの世界販売の約3割を占める主力車種です。
2012年の初代モデルではクリーンディーゼルエンジンの市場を切り開いたと評価され、2016年にお披露目された2代目では快適性や静粛性を高め、現在ではマツダを代表するモデルとなっています。
その一方で今回の新型では、これまで人気の高かったディーゼルエンジンがラインアップから外れました。
国内での販売は、ディーゼルエンジンの購入が約5割、ヨーロッパでは8%だということです。
ディーゼルエンジンはCX-80など、大排気量に集約する方針です。
【サプライヤーの期待】
CX‑5は広島の工場で生産されるモデルで、多くの部品メーカーと密接に関わっています。
ドアの気密性を保つゴム部品・ウェザーストリップを手がける西川ゴムは、マツダとの取引が2024年度で約169億円にのぼります。
西川ゴムの小川秀樹社長は
「CX-5はラインナップの中心になる基軸を握る車だと思いますし、マツダが元気になれば広島も元気になる。拡販していきたい。」と期待をよせています。
マツダの毛籠社長は、12日の決算説明会で「今期(2026年度)の成長は新型CX-5が担います。グローバルで最大の顧客を持つ車種であり2030経営方針における収益モデルそのものです。」とCX-5の背負う役割について語っています。
【 ハイブリッド車を拡大へ】
自動車業界では電動化の流れは続いているものの、EV(電気自動車)は政策の見直しや需要の変化もあり、普及のペースがやや鈍化しています。
各メーカーは戦略の見直しを進めており、足元では、燃費性能と実用性のバランスに優れたハイブリッド車への需要が高まっています。
マツダも戦略を修正しています。
今後はハイブリッド車を増やし、ラインアップは4車種に拡大する方針です。
一方でEVについては、2030年時点の25%~40%としていた比率を15%に引き下げ、専用のEV投入時期も先送りするとしています。
また、マツダが「電動化技術と組み合わせ、より高い環境性能と走行性能を両立させる電動化時代のエンジンラインナップの中心になる」とするスカイアクティブZ。
このスカイアクティブZを独自のハイブリッドと組み合わせたモデルを2027年にCX-5に搭載する予定です。