平和活動に貢献した人や団体に贈られる谷本清平和賞に原爆の絵を描き続けている広島市の基町高校が選ばれました。
基町高校普通科創造表現コースは、被爆者から聞き取った体験談をもとに2007年から原爆の絵を描いています。
原爆の絵はこれまでに200点以上制作され、今年も15点が完成し原爆資料館に寄贈されています。
選考したヒロシマ・ピース・センターは被爆者の高齢化が進むなか絵を通じて被爆の惨状を伝え続けていることや、制作する過程で被爆体験が引き継がれている取り組みを評価したとしています。
ヒロシマ・ピース・センター 鶴衛理事長「言葉だけでなく絵を通じてその惨状を伝えていく、それによって世界平和につながるということの基町高校の活動が大変すばらしいものであると」
基町高校は「この受賞を機に幅広い世代の多くの方に『平和のためにできること』について考え実行していただく契機となれば幸いです」とコメントしています。
贈呈式は来月16日に行われる予定です。