アメリカ軍は岩国基地で25年ぶりに空母艦載機による模擬着艦訓練(FCLP)を17日から開始しています。岩国基地に近い大竹市では不安の声があがっています。
永松雄輔記者「大竹市です。上空でゴーッという音が聞こえます。アメリカ軍の機体でしょうか確認できます。2機飛んでいますね」
18日午後1時半ごろ、大竹市の上空を岩国基地に向けて飛ぶ航空機をカメラが捉えました。
アメリカ軍が岩国基地で行うFCLPとは、艦載機のパイロットが空母への着艦技術を磨くための訓練です。
岩国市によりますと17日は着陸後すぐに離陸するタッチアンドゴーが109回確認されました。一夜明けて県境の大竹市では不安の声があがっています。
「ひどいときは夜9時とか10時にうるさい。(家の)中でテレビや音楽を聴いていてもかき消される」
県や廿日市市などは訓練を中止するよう国へ要望書を提出しています。
廿日市市の市民団体は2000年に岩国基地で同じ訓練が行われた際に騒音に対する苦情が多く出たとして訓練の中止を国へ要請しています。
岩国基地の拡張・強化に反対する広島県民の会 西浦紘子共同代表「岩国基地を出たらまず阿多田島の上を通って宮島の上を通って四国の方へ行くか島根の方へ行くか…静かな空を望みますよね」
岩国基地で行われる模擬着艦訓練は今月26日まで予定されています。