家庭で本格的な味を楽しめる「冷凍たこ焼き」が実は今アツいんです。
広島から世界へ、冷凍たこ焼きで海外進出も目指す福山の会社を取材しました。
ソースの香りに、かつお節がゆらゆら、日本の粉もん文化の1つ、たこ焼き。
電子レンジ1つで気軽に食べられる冷凍たこ焼きが今「爆売れ」しています。
岡本食品 藪本靖二工場長「鉄板の焼成機で、たこ焼きを焼いている工程。回って上火であおって、商品が出るようになります」
福山市の岡本食品では、連日2つの製造レーンが2交代制でフル稼働しています。
岡本食品 藪本靖二工場長「1時間に2万700個。それでも足りない状態です」
新型コロナ以降、家庭での食事が増え、手軽に食べられる冷凍食品が注目されています。
中でもたこ焼きは、おやつ感覚でも食べられると単身世帯や共働き世帯から人気を集め、1日50~60万個製造しても数年前から生産が追いつかないそうです。
急ピッチで作られる冷凍たこ焼き。もちろん味もぬかりありません。
岡本食品 藪本靖二工場長「自社で相当開発した生地を踏まえて、あとは水分量が一番大事。多い方が口触りがトロッとした感じ。出来上がりが全然違います」
冷凍でもふわとろ食感を求め、季節ごとに水分量を細かく調整。
1つあたり約15円と、高いコストパフォーマンスも魅力的です。
そんな冷凍たこ焼きを武器に、新たな展開も見据えています。
岡本食品 西澤道夫社長「来年、第2工場作りたい」
岡本食品では、福山市内に現在の約1.4倍の工場を新設予定。
製造ラインも増やし、3年後をめどに生産量を倍増させる予定です。
岡本食品 西澤道夫社長「インバウンド、海外の方が非常にたこ焼きに興味を持っているが、今は釣り鐘形の(底が)平たいのを作っているが、新たに業務用の展開や海外にも目を向けて丸いたこ焼きを作りたい」
狙うは世界!外国人がイメージに持つ丸いたこ焼きで、大海原に挑みます!
岡本食品 西澤道夫社長「国内のお客さまに提供するものもあるが、やはり3割ぐらいは海外に打って出たい。10年後には(今の10倍の)100億円を売り上げるような企業になりたい」