まもなく収穫が本格化するコメの話題です。みなさんコメの「概算金」ご存知ですか?
「概算金」とは農協がコメを集荷する際に農家に支払う前払い金のことなんです。流通価格の基準になるとも言われているんですが今年、全国各地で高騰が相次いでいます。終わりが見えない令和の米騒動。県内でも高騰する概算金についてコメ農家の思いを聞きました。
コメどころの世羅町、田んぼには収穫をまつ稲穂が並んでいます。
きらり狩山 小迫 高さん「コシヒカリは来月初めには刈り取りに入ると思います」
今月7日に決まった今年のコメの概算金。JA全農ひろしまによりますと県内産の「コシヒカリ」は1等米60kgあたりで去年より約53%上昇し2万6000円、「あきさかり」は約58%上昇し2万4600円になりました。
引き上げの理由について生産コストが高止まりしていること、そして去年からのコメの需要を踏まえた結果としています。
農家にとっては収入にあたる「概算金」去年に続き大幅引き上げとなりましたが不安もあるといいます。
小迫 高さん「上がるのはいいのはいいんですけど、高くなりすぎるとやっぱり消費者の人に対してはコメ離れということも考えられる」
小迫さんによりますと、JAからは更なる概算金の引き上げについて相談を受けているといいます。
今年、コシヒカリなら30kg1万3000円の概算金。小迫さんが考える適正価格とは…
小迫 高さん「30kg12000円。それくらいが最低限だと思います。だいぶ適正価格のところへ戻ってきた」
今年は水不足の問題で悩むこともあったといいますが、最終的には問題なく育ち来月上旬から刈り取りを始める予定です。
小迫さんは概算金が上がったことで店頭価格にも少なからず影響が出てくるのではと話します。小迫さんが思い描く理想的な状態とは…
きらり狩山 小迫 高さん「あんまり乱高下はないほうがよくて(価格が)安定しているということが一番事業計画も立てやすいし、投資もしやすいしいろんな計画が上手くいくと思います」