11月の任期満了をもって退任すると表明した湯崎知事。2カ月後に告示を控えた次の知事選に立候補を表明している人はまだいません。16年ぶりとなる県政のトップ交代はどうなるのでしょうか。
「11月に終わる任期を持って広島県知事を退任する決断をしました」20日、次の知事選に出馬しないと表明した湯崎英彦知事。県内に驚きが広がりました。
「えーなんででないのと思って。ちょっとショックです」「広島の知事は湯崎知事というのがあったので」
2カ月後に告示を迎える時期での不出馬表明をうけ県議会にも衝撃が走りました。
広島県議会 中本隆志議長「次の知事選には湯崎知事が出馬すると確信していましたので(湯崎知事から電話があった時)9月の議会で出馬表明する話かなと思って出たところ真逆の話だった」
湯崎知事は自身の後継者について
湯崎英彦知事「後継はあまり考えてないというか、新しい知事を選ぶのは県民の皆様なので、皆様に選ばれる人そういうことになると思う」
県議会では自民・公明だけでなく立憲、国民などの議員も「知事与党」として湯崎知事の県政や選挙を支えてきました。
自民党の会派、県議会最大会派の自民議連に所属する中本議長はこれまでと同じように超党派で支えられる候補者の擁立を目指したいとしています。
広島県議会 中本隆志議長「次の人(知事)誰になるのということだが、本当にまだこの話が浮上して1日、2日しか経っていない現状なので、我々も誰というのは全く白紙の状況。(告示まで)あと2カ月で出馬断念ということで、本当に意中の候補がいないのか(湯崎知事に)確認したいですよね。一丸となって(超党派で)みんながこの候補を応援しようという人を一刻も早く見出していきたい」
一方、湯崎県政に対し批判的な立場をとる共産党は市民団体と協議し独自候補をたてる方針です。
日本共産党 広島県委員会 村上昭二県委員長「8月6日の平和記念式典での湯崎知事の核兵器抑止論に対する批判は非常に素晴らしいもので、まだ続けるのかなと思っていたが結果的には花道をつくったなと。県政についてはいろんな行き詰まりの状況が生まれていたので候補者をたたてたたかおうという取り組みを今しています」