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「ずっと思い出される」広島土砂災害から11年 祈りの1日

広島

77人が亡くなった広島土砂災害から11年です。

被災地は祈りに包まれました。

午前2時半ごろ。

土砂災害が起きたとみられる時間に家族や友人を亡くした人らが祈りを捧げました。

小原山町内会財原一夫会長
「11年たっても亡くなられた方の顔とか、町内会の行事をしたりそういうことをやったことがずっと思い出される」

2014年 8月20日未明。
広島市北部で線状降水帯による大規模な土砂崩れが発生し災害関連死を含む77人が犠牲となりました。

あの日から11年ー。

どれだけ時間がたっても残された人の思いは変わりません。

兄夫妻を亡くした立川新三さん
「あれだけ雨が降ったんならね…こうやってここに来たら10年も11年も変わらないね。こういう節目の20日になると、やはりちょっと思い出しますね」

おととし開館した広島市豪雨災害伝承館。

20日限りで展示されたのは6月、天皇皇后両陛下が被災地を訪問されたときの様子です。

両陛下は災害後に整備された小原山砂防堰堤を視察したのち伝承館では被災者らと懇談されました。

「あとに残すためのこういう建物ができて、こうして来ていただくということがありがたい」
「皇室の発信力というのはあるのでこれを一つの教訓にして、各地域で防災に取り組んでもらえるとありがたい」

次の世代へ伝えていくー

被災地の祈りは続きます。