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特殊詐欺 “過去最悪”のペースに 広島

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先月末までの特殊詐欺の被害額が去年1年間の金額を超え、過去最悪のペースとなっていることが分かりました。

県警によりますと1月から7月までの特殊詐欺の被害額は県内で約12億3000万円となり、すでに去年1年間の金額を超えていて過去最悪のペースとしています。

被害のなかでも特に多いのが警察官をかたる人物に現金などをだまし取られる「ニセ警察詐欺」の被害で、総額の60%以上となっています。

6月から先月にかけて南区に住む70代の男性に警察官などをかたる男から「あなたに特殊詐欺の容疑がかかっている」「資産洗浄のために警察で金を預かる」などと電話があり、1億4000万円相当を超える暗号資産をだまし取られる事件も発生しています。

また、被害にあった人の年代別では20代がおよそ17%と2番目に多く30代も14・5%となっていて、若い世代でも多くの被害が出ています。

県警は「警察官がSNSのメッセージやビデオ通話で連絡することはない」と注意を呼び掛けています。