峯本貴博記者「駅前大橋の高架部分、こちらを今回特別に歩かせていただきます。行ってみましょう」
6月1日に報道陣に公開された広島駅ビルの2階に乗り入れる路面電車の高架部分。駅前大橋から駅ビルまで全長は259m。約3年間を経てほぼ完成しました。
柵にガラスが使われているのはここを走る路面電車が外側から見えやすくなるように。車やバスなどが走る道路とは逆に路面電車はこの高架を上っていくことになります。
峯本記者「路面電車が上るとなるとけっこう大変なんじゃないかなと思ってしまうような、歩いていても坂だなと感じる」
入り口付近の勾配は4%、相生橋の3・3%を上回り広電の路面電車が上る最も急な坂道となります。広島電鉄によりますとより急な5%の勾配で走行試験をしていて、古い車両でも難なく上れるということです。
全国的にも珍しい2階部分への乗り入れにはある秘策が!
峯本記者「ここまでが橋の部分なんですが、この先が盛り土になっていて、土ではなく発泡スチロールで盛り土をしているということなんです」
高架部分を支えている発砲スチロールの重さは土と比べて72分の1と軽く、地下のイベント広場にかかる負担を少なくできるといいます。
峯本「もちろん路面電車が開通、運行が始まると入ることができないので、ここからの眺めはなかなか見ることができないのではないかなと」
駅前大橋ルートの開通で廃止される広島駅の現在の乗り場はマイカーエリアとして生まれ変わる予定です。
広島電鉄 仮井康裕社長「広島の新しい風景を作っている。あと少しであるが最後まできっちり仕上げていきたい」
この高架部分では今月上旬ごろから試運転が始まり、8月3日に新ルートでの運行が始まる予定です。