被爆80年の8月6日を前に、原爆死没者名簿が保管されている原爆慰霊碑の内部が初めて報道公開されました。
公開された地下の石室内は高さ約1.2m、たたみ4畳ほどの広さで原爆死没者の名簿を納めている奉安箱が28個保管されています。
奉安箱はステンレスでできていて1箱あたり4冊が入ります。現在、広島で被爆して亡くなった34万4306人などの名前が記された名簿が129冊納められています。
名簿に風を通す作業も行われ、市の職員が16人がかりで湿気を取り除きながら一冊一冊丁寧に状態を確認していました。
広島市 原爆被害対策部調査課 上本慎治課長「1年に1回しか名簿は外に出さないというところがあります。被爆80年を迎える中、慰霊の気持ちを新たにしていただきたいと思います」
8月6日の朝、原爆慰霊碑の石室は再び開けられ、去年の原爆の日から前日までの原爆死没者名簿が市長によって納められます。