広島県北広島町でドローンや最新の衛星通信を活用して被災地に医薬品を届ける実証実験が行われました。
診療所の医師
「医療材料の手配をお願いします」
実証実験が行われたのは北広島町の雄鹿原診療所です。
およそ2.6キロメートル離れた役場の支所からドローンを使って医薬品を届けてもらいます。
峯本貴博記者
「医療用品を積んだドローンがいま着陸しました」
この実験は去年1月に発生した能登半島地震を受け、災害により通信や道路が断絶された状況を想定して行われました。
通信には、災害時でも高速で安定した通信が可能な人口衛星を使ったインターネット通信スターリンクを使用。
また、ドローンは最大5キロの物資を輸送することができます。
広島県危機管理課 立田正雄参事
「孤立したところについて、できるだけ早く支援ができる手段としてスターリンクとドローンは有効になるのではないかと」
県は、山間地で孤立集落が発生する可能性が高いと想定していて今後は広島市や福山市などでも同様の訓練を実施する予定だとしています。