核兵器のない世界の実現へ NPT準備員会で広島の被爆者らが訴え

広島

アメリカ・ニューヨークの国連本部で行われているNPT=核拡散防止条約の準備委員会で、広島の被爆者が核兵器の廃絶を訴えました。

日本被団協・金本弘代表理事「被爆者は、生きているうちに核兵器廃絶をと強く願っています。1970年の発効後、半世紀もたつNPTは無期限に進展のない議論を進めるのでしょうか」

会合で、生後9カ月の時に広島で被爆した金本さんは自身の被爆体験について語った上で、「核のタブーの衰退が懸念される世界の中で NPTの役割に大きな期待を寄せている」と述べました。

その後、広島市と長崎市の両市長が核の保有を前提とする「核による抑止」を否定し、核兵器のない世界の実現を各国に訴えました。

松井一実・広島市長「対話による平和的解決に向けた外交政策への転換によって核軍縮・不拡散措置を誠実に進めるよう期待します」