日銀は18日、政策金利を31年ぶりの水準である1.25%に引き上げました。市場の関心は「次の利上げはいつなのか」に移っています。
■日銀利上げ1.25%に
正午ごろ、日銀が利上げを決定すると為替は大きく動きました。
1ドル156円前後で推移していた為替が利上げ発表を受けて157円台に突入。日銀植田総裁の会見が始まると、再び156円台に戻る場面もありましたが、その後は円安方向に振れています。
金利のある世界が加速することで何が起きているのでしょうか。
日本銀行 植田和男総裁(74)
「金融環境が緩和的な状態にあること、各種の物価上振れリスクに留意する必要があることなどを踏まえ、本日の決定会合において政策金利を引き上げることが適切であると判断しました」
日本銀行は政策金利を1.25%程度に引き上げることを発表。これは1995年以来、31年ぶりの水準です。
■「次の利上げいつ」市場関心
兜町のステーキ店。ランチタイムに訪れた証券会社で働く人も日銀総裁の会見に注目しています。
証券会社で働く人
「次また利上げが続くのか、それがいつなのか、それによってマーケットも結構変わると思うので、それに注目ですね」
市場が知りたいのは「今後の利上げペース」です。
日銀は6月に利上げをしたばかりで、3カ月間隔での利上げは1990年以来、最速ペースとなっていますが、日本に先んじて政策金利を引き上げたアメリカFRBは年内にさらなる利上げを行うとの見通しを示しています。
日銀が年内に追加利上げをせずに金利差が開いていくことになると、物価高の原因の一つとなっている“円安”が進む可能性があります。
今後の利上げについては記者からも質問が出ました。
植田和男総裁
「(Q.“利上げ”早まった理由、今後のペースは?)今後の金融緩和度合いの調整のタイミングやペースですが、これまでと同様、中東情勢やAI関連需要の拡大、為替相場の変動の影響を含め、経済物価の中心的な見通しが実現する確度やリスクを点検しながら検討していく」
市場は植田総裁の会見をどう受け止めたのでしょうか。
経済部日銀担当 北村莉子記者
「会見を聞いた複数の市場関係者は『利上げの加速を裏付けるような注目発言はなかった』と受け止めている。時期などの明言は避けたものの“利上げは今後も続ける”との意志を感じた」
市場の関心はいつ、どれほどの上げ幅で次の利上げが行われるかに移っています。
北村莉子記者
「長引く物価高を和らげるためにも、年内または年明けすぐにもう1回利上げする可能性が高いとみています。関係者からも物価上昇リスクが想定以上なら12月にもう一度利上げ、または利上げ幅を拡大する可能性もあるといった声も聞かれます。利上げは企業活動、住宅ローン、特に変動型金利の上昇につながるので“影響をしっかりみながら利上げを決めなければいけない”“マイナス影響大きければ利上げにブレーキかかる可能性も”と指摘する関係者もいます」