スペインの飛び地セウタにモロッコから不法移民が押し寄せた問題で、スペインの内相はヨーロッパ29カ国の「シェンゲン協定」は侵害されなかったと断言しました。
現地メディアによりますと、スペインのフェルナンド・グランデ=マルラスカ内相は4日、スペインの飛び地セウタにモロッコから押し寄せた不法移民の数はおよそ7万2000人で、このうち7万人がすでに国外へ出たと述べました。
マルラスカ氏はまた、「ヨーロッパ29カ国」を出入国検査なしで自由に移動できる「シェンゲン協定」が侵害されなかったと断言しました。
当初、セウタへの不法移民がヨーロッパ各地に流入することが懸念され、イタリアはスペインとの「シェンゲン協定」を一時的に取り消すなど、各国で緊張が続いていました。
一方、セウタはスペイン本土と海を隔てた北アフリカに位置し、例外的に、「シェンゲン圏」には属しておらず、「セウタからヨーロッパに自由に移動することはできない」ということです。
欧州各国の内相は4日、緊急ビデオ会議を開き、「シェンゲン協定」は実際には「問題」ではなく「シェンゲン圏」を守る「手段」だとする認識で合意したということです。
また、スペインは他の加盟国への「連帯」を求めたほか、イタリアなどに対して一時的な規制を「直ちに解除する」よう求めました。