世界が注目する米中首脳会談が4日後に迫っています。イラン情勢を巡り、窮地に立たされているトランプ大統領。アメリカは、イランのドローン開発を支援しているとして中国が拠点の企業などに対する制裁を相次いで発表。イランに対して強い影響力を持つ中国に、圧力を強めています。
■イラン停戦回答なし「今も完全に戦争状態」
自身が所有するゴルフ場を訪れたトランプ大統領。
9日、戦闘終結に向けたアメリカの提案についてイランから回答があったか問われると「すぐに回答があるだろう」「彼らは合意を強く望んでいる」と答えています。
トランプ大統領は前日にも…
Q.イランから回答は?
(トランプ大統領)「今夜中に来るはずだ。どうなるか見てみよう」
Q.イランは意図的に遅らせている?」
「分からない。そのうち分かるだろう」
なぜイランは回答しないのか?革命防衛隊の元司令官に聞きました。
(革命防衛隊元司令官 ホセイン・カナニマガディム氏)「今は完全に戦争状態です。協議ができる状況になるまで、イランはアメリカに回答しません。現在、協議の扉は完全に閉じられています」
アメリカ軍は8日、イランの港に入ろうとしたイラン船籍の石油タンカー2隻を攻撃していますが、ホセイン元司令官はアメリカが要求を飲ませるために仕掛けていると主張します。
■トランプ氏にイラン不信感「中国と協議」
4日後に迫った米中首脳会談の前に、イランと合意できるのが「理想的だ」と述べているトランプ大統領。
8日には、イランの無人攻撃機の原材料の確保を支援した中国に拠点のある企業など、合計14の団体と個人に制裁を科すと発表しています。
さらに、中国メディアは7日、中国のオーナーが所有する石油タンカーがホルムズ海峡の入り口で4日に攻撃を受けたと報じていますが、ホセイン元司令官はアメリカによる攻撃だと主張します。
(革命防衛隊元司令官 ホセイン・カナニマガディム氏)「トランプはホルムズ海峡を解放させるため、イランと中国の関係に圧力をかけようとしているのです。
イランのアラグチ外相と会談した中国の王毅外相は「中東諸国は自らの運命を自らの手に握るべきだ」とイランを後押しする姿勢を強調しています。
(革命防衛隊元司令官 ホセイン・カナニマガディム氏)「イランはロシアや中国、パキスタンなどの周辺国と協議を行っています。トランプの言動は予測不可能で、常に世界に向けてデマを流している。トランプと交渉を継続したところで、世界戦争の勃発につながるだけです」
5月10日『有働Times』より