ふるさと納税の鹿児島県産黒毛和牛に“産地偽装”が発覚した問題で、事業者が10日、会見を開きました。
■返礼品の牛肉で産地偽装
先月24日、鹿屋市役所を訪問する水迫畜産の水迫政治前社長。記者からの質問に対して…。
「(Q.同業者へのお気持ちとかはありますか?)…」
報道陣を避けるように車に乗り込みました。
そして迎えた10日の会見。現れたのは2人の息子。父親は、姿を見せませんでした。
水迫畜産 前社長の次男 水迫栄治社長
「心から深くおわび申し上げます。誠に申し訳ございません」
産地偽装の不適正表示が指摘されている水迫畜産。肉用牛生産業部門で、昨年度の売上高県内2位の大手が、2023年1月から2024年1月までの間に、交雑種の牛肉を「黒毛和牛」と表示していたり、県外産の牛肉を「鹿児島県産」と表示していました。
ふるさと納税の返礼品としても使用していました。寄付総額は、およそ7億7000万円に上ります。
問題発覚から1カ月。10日、ようやく公の場で説明が行われました。
水迫政治氏は責任を取り、10日付けで辞任し、代わりに次男の栄治氏が新社長に就任しました。前社長である父親本人が説明すべきではないかと問われると…。
水迫栄治社長
「前社長は一切この(不正)部分に干渉していなかった」
■“故意ではない”釈明
会見の焦点となったのは「偽装の意図」があったのか、なかったのかです。
会社側は、担当者の思い込みや入力ミスなどで“チェック体制の不備”や“故意の偽装ではない”と主張しました。
水迫栄治社長
「在庫管理するエクセル表は当時、担当者が手入力していた。その際、原産地を間違えて入力することがあった」
会見では、会社が不適正な表示があったことを把握したのは、2023年9月末だったことが明らかになりました。
2年半の間、会社として出荷を止めず、自治体や事業者にも報告していませんでした。
水迫畜産 前社長の長男 水迫政輝氏
「私として(農水省の)調査が終わったところで、何かしら判断しなければいけないと思っていた。今、考えれば、そこで商品の出荷を停止し、各自治体に速やかに連絡すべきだったと反省しています」
水迫畜産は10日、農林水産省と九州農政局に改善報告書を提出。補償については、「各自治体と協議中」として明言を避けました。
(2026年4月11日放送分より)