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意表突く初手で名人戦第1局スタート 藤井六冠は長考はさみ時間かけて攻める 

社会

 名人戦3連覇中の藤井聡太六冠(23)に名人戦初挑戦の糸谷哲郎八段(37)が挑む第84期将棋名人戦七番勝負の第一局が、8日に開幕しました。

 先手を取った糸谷八段が初手で繰り出したのが…。

日本将棋連盟 香川愛生女流棋士
「先手の初手というのは、角道を開ける7六歩と飛車先を進める2六歩、この2種類の手しか指されてこなかった」
「そうした長い歴史がある中で、本局挑戦者の糸谷八段は初手で1六歩と端の歩をついていくという手を指されまして」

 初手で1六歩が指されたのは、84期まで続く名人戦でも初めてのことだといいます。

 藤井六冠も前例のない手に合わせるように長考を挟み、午前中から両者たっぷりと時間を使う展開になりました。

 将棋連盟の理事も務める糸谷八段。現役の理事がタイトル戦に出場するのは40年ぶりです。

香川女流棋士
「挑戦者の糸谷八段は非常に独特な棋風の棋士で。“早見え・早指し”短い持ち時間で、相手の意表をついてしまうような鋭い手を繰り出すところが持ち味の棋士」
「独自の糸谷ワールドがこの名人戦の舞台でも披露されるのかというところが、将棋ファンの皆さんが楽しみに注目しているところの一つかと」

 普段は早指しの糸谷八段ですが、39手目を53分考え封じて、1日目が終了しました。驚きの一手から始まった対局はどのような結末を迎えるのでしょうか。9日午前9時に再開されます。

(2026年4月9日放送分より)