クーデターが指摘されているアフリカの島国マダガスカルで軍が「権力を掌握した」と宣言したと複数のメディアが報じました。
ロイター通信によりますと、マダガスカル軍の大佐は14日、国営ラジオで、ラジョエリナ大統領が国外逃亡したことを受けて「軍が権力を掌握した」と宣言しました。
軍は議会の下院を除くすべての機関を解散させたということです。
また、下院では大統領の弾劾(だんがい)決議が可決されたとも伝えています。
マダガスカルでは、停電や断水などへの不満をきっかけに先月25日から始まった反政府デモに軍の精鋭部隊が支持を示し、権力争いが起きていました。
ラジョエリナ大統領はクーデターが企まれ、暗殺の危険などから安全な場所に移動せざるを得なかったなどと明かしていました。