アメリカ軍の特殊部隊が2019年初頭、北朝鮮に通信傍受の機器を仕掛けるため極秘の上陸作戦を実行し、失敗していたとアメリカメディアが報じました。
ニューヨーク・タイムズによりますと、この上陸作戦は金正恩総書記(当時は労働党委員長)の通信を傍受する電子機器を設置するのが目的で、当時のトランプ大統領の承認を得て、アメリカ海軍の特殊部隊SEALSが実行したということです。
2019年初頭、SEALSの隊員が北朝鮮の沖合に停泊した原子力潜水艦から小型潜水艇2隻に乗って海岸に接近しましたが、途中で北朝鮮のボートがライトを海に照らしたため、発見を恐れて発砲し、撤退しました。
北朝鮮のボートに乗っていた乗組員は2、3人で、全員の殺害を確認しましたが、漁に出ていた非武装の民間人だった可能性があります。
作戦は機密扱いとされ公にされることはありませんでした。
北朝鮮が作戦をどこまで把握していたかは不明で、2019年2月末にはベトナムで2回目の米朝首脳会談が開催されています。
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