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参院選20日投開票 あなたはどう選ぶ?投票マッチングの利用も広がる

政治

高島彩キャスター
「投票日が3連休の中日ということで投票率も気になるところですが、期日前投票の状況はどうなっているのでしょうか?」

板倉朋希アナウンサー
「総務省によると、期日前投票を行った人は18日時点で2145万220人でした。前回の参院選での同時期の投票者数はおよそ1612万2千人で、今回は530万人以上多く、過去最多を更新しました」

高島彩キャスター
「一方、まだ投票先を決めていない方もいらっしゃると思います。各党SNSでの情報発信にも力を入れていましたが、有権者は何を参考に投票先を決めるのか?サタデーステーションは昨日、都内各地で様々な世代の皆さんに聞きました」

有権者の声
50代男性「SNSも参考にしていますけど、虚実ないまぜの情報が多いので各政党のホームページで確認するようにしています」
50代女性「街頭演説や選挙公報とか」
36歳男性「プロが公平性を期してやっているテレビや新聞を、材料として重視している」
24歳男性「YouTubeで確認しますね。YouTubeで、まるまる街頭演説を見てれば偏見の目で見ることもないので」
19歳男性「TikTokのニュースの切り抜き動画とかなら、けっこう信じちゃうところもあります」
73歳男性「SNS、YouTube、そういうのもけっこう目を通してます。そっちのほうが比重高いかもしれない。YouTubeっていうのは大体10分、15分じっくり話を聞けますよね。(新聞やテレビなど)オールドメディアは分刻みで切っちゃうので言いたいことが全部伝わってこない」
30代女性「ネット診断とかで、自分はこれは賛成!これは反対!みたいなもので、どの政党と一致しているかで選ぼうかなと思ってます」

高島彩キャスター
「柳澤さん、若い方だけではなくて、年配の方もYouTubeなどのネット情報を積極的に活用しているようですね」

ジャーナリスト柳澤秀夫氏
「SNSの時代を反映してますよね。ただネット情報っていうのは不正確な、事実に基づかない情報、場合によってはデマとかフェイクもありますから注意が必要ですし、これだけで判断するのはやっぱりちょっと危険だと思いますね」

板倉朋希アナウンサー
「話を聞いた人の中で、ネット診断を利用するという話も出ていましたけれども、これは投票マッチングとかボートマッチングサイト・アプリのことで、例えば『減税に賛成か?反対か?』『防衛費を増やすべきか?』など主要な政策について5問から25問と、サイトによって異なりますが、質問に答えることで自分の考えに近い候補者や政党を教えてくれるというものになります。もちろん使うサイトによって違う結果が出ることもあるので、あくまでも一つの参考ツールとして使っていただければと思います」

高島彩キャスター
「私もいくつかのサイトやアプリで見てみたんですけど、質問や選択肢がそれぞれで違うんですよね。その辺りがちょっと難しいなと」

ジャーナリスト柳澤秀夫氏
「やはりサイトによって違いますし、質問の仕方、答えをどこから選んでいるかによって、誘導されてしまってるのかな、ということも危惧される部分がありますから。最後に自分の判断ということになると思います」

板倉朋希アナウンサー
「そして『どう選びますか?』という質問に対しては、こんな意見もありました」

有権者の声
49歳男性「例えばヤフーなどのトップ記事を見て、それに対する皆さんのコメントとかを見たりします。それに全て流されてはいけないとは思っているんですけど、とはいえ、多くの人がそこに書いていると、それがやはり今の世の中の声なのかなと思うので」
50代女性「ネット情報もあるけど、みんなの声。いろんな声を参考にしたいです。友達だったり、家族だったり、生で聞ける言葉」

高島彩キャスター
「ひと言で、『みんなの声』と言っても、捉え方っていうのもさまざまだなと感じますが」

ジャーナリスト柳澤秀夫氏
「『みんなの声』はくせ者だと思うんですね。特殊なアプリを使ってごく限られた情報を拡散させてしまっているっていうケースもありますからね。そういった意味でいうと、やはり慎重に、こういった生の声をできるだけ聞いたうえで判断することも必要になってるんですかね」

高島彩キャスター
「選挙は私たちの声を政治に届ける大事な機会です。まだ投票されていない方もいらっしゃるかと思いますが、未来を託す1票をしっかりと考えて投じましょう」

(7月19日OA「サタデーステーション)