造幣局は、18日、広島支局で新しい硬貨の材料となる回収貨幣が持ち出された可能性があると公表しました。
広島市佐伯区にある造幣局広島支局では、全国から使えなくなった硬貨を集めて溶かし、新しい硬貨の材料に加工する施設があります。
使えなくなった硬貨は広島支局内に一旦集められて保管されますが、6月末に、職員1名が硬貨数枚を持ち出した可能性のある映像が確認されたということです。
職員は回収した硬貨を、加工する前にコンテナに移す作業を担当していました。
造幣局では、他にも持ち出しの可能性がないか監視カメラの映像を確認しており、警察に被害を相談していて刑事告発を検討するということです。
今回の事態について、造幣局は
「事態を極めて重く受け止め、事実関係の調査に全力を尽くすとともに、内部管理体制を検証し、このような事態が二度と発生しないよう再発防止に万全を尽くす所存です」
とコメントしています。