深さ3センチのプールで園児はなぜ溺れたのでしょうか。「わずか3センチでも危険がある」と専門家は指摘しています。
今年初めての水遊びで事故が起きました。
1日午前10時半すぎ、北海道恵庭市の幼稚園でビニールプールで水遊びをしていた3歳の女の子が溺れて一時、意識不明となりました。
認定こども園 柏学園ひまわり幼稚園 米谷亮介園長
「2、3センチぐらいの水の上でうつぶせに近い状態で倒れているのを職員が見つけて。目が開いていなかったり、焦点が合っていない状況だったので、119番の指示に従いながら救急車の到着を待っていた」
女の子はドクターヘリで病院に搬送されましたが、命に別状はないということです。
当時、2人の職員で子ども11人を見守っていましたが、着替えをする子どもなどの対応で1分程度、職員が目を離した間に事故が起きたということです。
水深わずか2、3センチでも溺れる危険性はあると専門家は話します。
水難学会 斎藤秀俊理事
「口と鼻を覆うぐらいの水の深さがあれば、そこにうつぶせになってしまえば溺水(できすい)する可能性はある。普通だったらすぐに起き上がるんでしょうけれども、例えば下地が滑るとか起き上がりづらかったりすると、もしかしたら顔がつかったままで呼吸できなくなってしまうことはある」
幼稚園では今後、水遊びを行うかどうか検討するとしています。