米からの“頭脳の流出”が現実味 トランプ政権が名門大への圧力強化

国際

 トランプ政権が大学や研究機関への圧力を強めていることを背景に、アメリカを離れる研究者が相次いでいて「頭脳の流出」が現実になっています。

 名門イエール大学で哲学を研究するジェイソン・スタンリー教授は、7月にカナダへ移住すると決めました。

イエール大学 ジェイソン・スタンリー教授
「コロンビア大学がトランプ政権の要求を受け入れた時、民主的な機関が急速に崩壊するのを心配しました」

 特に、市民権を持たない教授や学生の多くが恐怖で声を上げられないと話します。

 アメリカの研究者1600人以上への調査では、トランプ政権による資金削減や圧力を理由に75%が「アメリカを離れることを検討している」と回答しています。

ジェイソン・スタンリー教授
「トランプ政権が大学や科学、この国にいる人々を攻撃し、多くの人が標的になると恐れる国に居続ける理由はあるだろうか?大学がトランプ政権の要求を受け入れ続ければ要求はますます増えていくでしょう」