弁護士を装い高齢女性から現金200万円をだまし取った罪に問われている元海上自衛官の男に、執行猶予付きの有罪判決が言い渡されました。
元海上自衛官の被告(27)は今年9月、何者かと共謀し福山市の女性(当時82)から現金200万円をだまし取った罪に問われています。
これまでの裁判で検察側は「詐取金を受領するという重要な役割を果たし、手口は巧妙かつ卑劣」などと指摘し、3年6カ月の拘禁刑を求め、弁護側は執行猶予付きの判決を求めていました。
広島地裁福山支部は「組織的に巧妙・狡猾に行われた悪質な犯行。高収入をうたう受け子の募集に自ら応じ、安易に重大犯罪に手を染めている」などと指摘した一方「反省の態度を示し、被害者との間で分割して弁償することで許す旨の合意がある」などとし、拘禁刑3年、執行猶予5年の判決を言い渡しました。