中国電力グループとYKK APはカーボンニュートラル促進のため、次世代の太陽電池を使って発電する実証実験を始めました。
この実証実験は中国電力と中電工業、YKK APが協力し、広島市南区出汐の地域交流広場「ヤマヤマミタ」に設置されたハウスで始まりました。
ハウスには内窓に建材一体型のペロブスカイト太陽電池(ガラス型)や、屋根などにはシリコン型の太陽電池がとりつけられています。
ペロブスカイト太陽電池(ガラス型)の透過率は40%で、景色を損なうことなく発電できるということです。実験は2027年3月末まで行われ発電性能と実用性を検証します。
エネルギー基本計画で、国は2040年度の電源構成で太陽光発電などの再生エネルギーを最大5割に高める目標を定めています。
ペロブスカイト太陽電池については、2040年度に20ギガワット程度の導入を目指しています。
■中国電力 カーボンニュートラル推進本部 南原 滋部長
「脱炭素化につながる新しい技術。これを幅広に追することで地域の脱炭素化に貢献していきたいと思います」
■中電工業 加藤 昭彦取締役
「太陽光発電のデータを取得して、発電性能を検証し、このハウスを実際に体感して頂いて、地域の賑わいにつながればと思います」
■YKK AP 中谷 卓也 新規事業開拓部長
「実験が終わる2027年3月末は2026年度末でもあります。(事業化については)そこが(建材一体型ペロブスカイト太陽電池)の発売のターゲットです」
YKK AP 中谷 卓也 新規事業開拓部長はこのように述べ、2027年を目途に、ペロブスカイト太陽電池を
使った建材の製品化を目指す考えを示しました。