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地下の浸水対策 広島では 三重・四日市市で駐車場が“水没” 広島

広島

全国各地で大雨が相次いでいます。三重県では地下の駐車場に大量の雨水が流れ込み、浸水被害が起きました。広島の地下街では、どのような対策がとられるのでしょうか?

12日、三重県四日市市の地下駐車場で、車のナンバープレートが隠れるほどの水が押し寄せました。

駐車場を出て地上へと向かう道では前方に波が立っていました。

車を運転していた男性は「車高の高い車だったからなんとか脱出できた」と振り返ります。

若森明日香記者「広島市内の地下街で浸水の可能性が出た場合、どのような対策が取られるのでしょうか」

広島市中区のシャレオで15日、防災力を高めようと親子向けのイベントが行われました。

子どもたちは地震の揺れや避難生活などを体験していました。

広島市地域防災リーダー連絡協議会コーディネーター 石田時彦さん「止水板というもので、みんなが持てるくらい軽かったでしょう。簡単に運んで簡単に組み立てられる。それで水が流れてくるのを防ぐというものです」

体験していたのは、建物への浸水を防ぐ止水板を組み立てる作業です。

プラスチック製のパーツを組み立てていき、かかった時間は5分ほど。

10歳の子ども「意外と簡単でした。役に立つことがたくさんあって、もし災害が起こったら実践してみようと思いました」

シャレオでは2001年の開業当時から止水板を常備しています。

紙屋町シャレオ 営業企画部 永野竜介部長「階段が複数カ所ありますので、倉庫の中に止水板をストックしておいて、そこから手で運んでいく」

大雨となった場合、浸水が確認された場所から止水板を設置していくといいます。

若森明日香記者「膝あたりまで高さのある止水板は、地下へ降りる階段の入口あたりをふさぐように設置します」

シャレオでは、これまで止水板を使用した事案はないといいます。

紙屋町シャレオ 営業企画部 永野竜介部長「(止水板を使用する)基準はその時になってみないと分かりませんが、基本的に氾濫警報が出るはず。そういった警報と現実を合わせてやっていく」