安佐動物公園で先月誕生したマルミミゾウの赤ちゃん。1カ月の成長の様子を取材しました。
安佐動物公園で今ひときわ注目されているのが絶滅の恐れがあるとされる「マルミミゾウ」です。
先月5日、国内で初めてその赤ちゃんが産まれました。
安佐動物公園 ゾウ担当 栗原龍太さん「最初の頃はすごいヨタヨタだったんですけど、今はすごい元気にしっかり踏ん張って走っている」
今、赤ちゃんが主に口にしているのは「母乳」です。まだ固形物は食べていないといいますが…
栗原龍太さん「きのうお母さんのうんこを食べる仕草が見られたので、これから物を食べる準備ができていく頃かなと」
飼育員の栗原さんいわく母親のフンを食べることで自分にはない腸内細菌を取り込もうとしているのだそう。
そのため、口の中にも変化が現れはじめています。よく見ると口の奥に小さな歯が生えていました!
安佐動物公園 ゾウ担当 栗原龍太さん「体重はきのうの段階で106・5kg。だいたい1日に0・5kgから1kg前後ぐらい増えている」
園内では妊娠から出産までの貴重な記録も展示されています。そこで放映されていたエコー検査の映像には…
飼育員「あー。これ撮っておきましょうか。ちっちゃいけどね、そんなもんか。そんなもんじゃろ」
愛らしい赤ちゃんゾウの鼻の断面が映っていました。
一般公開の時期はまだ決まっていませんが、私たちにも一目見られるチャンスがあるといいます。
記者「あ、見えた?」
カメラマン「耳パタパタしています」
日光浴をしようと母親「メイ」と一緒に外へ出てきました。それに加えて最近は周辺の立ち入りを一時的に制限し、一般公開に向けて展示場へ出る練習をしているそうです。
安佐動物公園 ゾウ担当 栗原龍太さん「親子も無事に元気に育っていますので、ぜひとも足を運んでいただければと思います」
飼育員の栗原さんによりますと1週間前にマルミミゾウの赤ちゃんの体高(=地面から肩までの高さ)をはかると、81cmだったそうです。産まれた直後は目視ですが約75cmだったので順調に成長していることがわかります。
そして気になる名前について安佐動物公園によりますとまだ決まっていないそうで、今後「募集」という形で決めたいとしています。