きらり狩山・小迫高さん「緊急事態ですね…7月初めごろは黄信号ぐらいだったが、今はもう赤信号ぐらいになっている」
異例ともいえる快晴続きで「米どころ」世羅町のコメ農家からは悲鳴が上がっています。その理由は圧倒的な水不足です…
小迫高さん「本来はちょっとえぐれた所までは常に(水が)たまっていて、平年なら水を使ってもまた雨が降るので常時あれぐらいを維持しているが、梅雨がものすごい早く明けたし、明けても夕立が来ればいいが夕立も来ない」
今月に入ってからの世羅町の降水量は54.5mm、去年の約20%です。
田んぼでは水が足りず約20cmある記者の手がまるまる見えなくなるほどひび割れている所も…秋の実りへの影響も心配されています。
きらり狩山・小迫高さん「これがちょうど穂が葉っぱの間から出てきた状態。これから20日間ぐらいが水がしっかりいる時期」
本来この時期は潤沢に水を与え、出てきた稲穂を大きく実らせていくタイミングですが、このままだと玄米に養分が行かず粒が小さくなったり、場合によっては黒くなってしまうことも…
小迫高さん「今から出穂する品種は、最悪2割とか3割ぐらいは(収穫量が)減少する可能性があるよね。雨が降らんとね」
小迫さんの農業法人では今年、主食用米の栽培に専念し約3ha作付面積を増やしました。しかしこのままだと収穫量の増加がのぞめない状況に。
小迫高さん「今から盆ぐらいまでとにかく水が欲しいです。神様に頼むしかないような感じです」