原爆慰霊塔の地下にある納骨室が10年ぶりに公開されました。
内部の公開は今回で5回目となります。
10年ぶりに報道機関に公開された原爆供養塔の地下納骨室は、高さ2メートル、15畳ほどの広さで、原爆で犠牲になったおよそ7万人分の遺骨が
納められています。
棚には名前が判明した1435の骨壺と、身元の分からない遺骨が納められた木箱など178個が安置されています。
名前が判明した遺骨のうち、812人については、いまだに遺族が見つかっていません。
■広島市原爆被害対策部
上本慎治調査課長
「被爆80年を迎える中、原爆供養塔の存在を広め、引き取り手のない遺骨812柱の遺族探しにつなげて行きたいと思う」
遺骨の名簿は毎年公開されていて、6月には名簿をきっかけに2年ぶりに1人の遺族が見つかっています。