被爆者の原爆の記憶を高校生が描く「原爆の絵」がお披露目されました。
広島市中区の基町高校で27日、お披露目されたのは大やけどをした父と一緒に救護所まで歩き続けた家族や、水を求める被爆者たちの鮮明な表情を描いた作品など、全15作品です。
この取り組みは絵の制作を通して若い世代に被爆の実相を伝えるため、原爆資料館が毎年実施していて、今年は生徒15人が6人の被爆者の証言を聞き、8カ月かけて完成させました。
基町高校3年 本多芽依さん「平和な今の世界に生きているので、平和フィルターがかかってしまっているとすごく思って、この時代との意識のずれをずっと探しながら(当時を)詳細に描き切ることができたかな」
被爆者 才木幹夫さん「満足する絵に全てなっておりますので、ありがたいと思う」
作品は8月6日から国際会議場で一般公開されます。